アンコール遺跡>ベン・メリア

ベン・メリアはシェムリアップ から東へ50キロ離れたところにある大きな寺院遺跡です。アンコール・ワット以前の11世紀末頃に作られたとされますが、碑文がなく詳細は不明だそうです。修復がほとんどなされていないため、神秘的な遺跡の中を冒険感覚で歩くことができます。彫刻にはさほどめぼしいものはありませんが、美しい遺跡の雰囲気に浸るには最適です。大規模なツアー客もここへはあまり来ないようです。

現在の遺跡への入り口は、参道から少し東へずれた、十字回廊のところに作られています。地球の歩き方の入り口の印とずれているので、地図を見る時に迷ってしまいました。下の写真は崩壊した北門のあたり。入り口はこの右手にあります。入り口の階段あたりにガイドさんがたむろしています。時間のある人は、ガイドさんを頼むことをお勧めします。「え?!こんなところ、入っていいの?」というところにまで案内してくれます。

ベン・メリアの崩壊した北門

下の写真は第一回廊の北東角の塔を外側から撮影したところ。大きな木が塔の真上に生えています。デバター(女神)像がいくつか残っているのが見えます。

ベン・メリア第一回廊の北東角の塔

東門の外のテラス?に残るナーガ像。これは保存状態が良いです。ここへ行くには遺跡の中へ入らず、入り口の右方向から遺跡をまわりこみます。

ベン・メリアのナーガ像

入り口を入るとすぐ左に十字回廊の壁が見えます。破風に残るレリーフはインドラ神とか。

ベン・メリア 十字回廊の壁

上の写真、左の水路にあるのがガンジス川の女神の乗り物マカラの排水口。そんなに特別なものなのかどうかはわかりませんけど、一応掲載しておきます。

ベン・メリア マカラの排水口

こちらの破風はラーマーヤーナの一節で、火に飛び込むシータ姫。

ベン・メリア ラーマーヤーナの一節で、火に飛び込むシータ姫

第二回廊上から遺跡の中央を見るとこんな感じ。かなり崩壊がひどい状況です。その代わり、遺跡としての雰囲気は最高ですが。

ベン・メリア 遺跡の中央部

ベン・メリア寺院の中を歩くために、いたるところ瓦礫の上に木道が作られています。

ベン・メリア寺院の中

残された数少ないレリーフの一つ。彫が深く、かなり凝った作りだったことを伺わせます。

ベン・メリアに残された数少ないレリーフの一つ

遺跡に絡みつく木の根。タ・プロームも凄いですが、ベン・メリアもなかなかです。

ベン・メリア遺跡に絡みつく木の根

乳海攪拌の図。アンコール遺跡の橋げたによく使われているモチーフですね。

ベン・メリア乳海攪拌の図

ベン・メリア第二回廊の保存状態の良い部分。窓に格子がはまっているように見えますが、かなり暗いです。

ベン・メリア第二回廊の格子窓

ベン・メリア南東隅にある経堂。元々水があったのかどうかはわかりません。

ベン・メリア南東隅にある経堂

アンコール遺跡ツアー

シュムリアップ発のアンコールワット、バイヨン、タプロムなどを周るツアーは数多くあります。主に英語のツアーだと思いますが、自分で周るよりも効率よく、またガイドさんの案内があると、アンコールワット周辺の遺跡への理解も進み、お勧めです。

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